放送年　1998年

全13話

 

アニメーション制作 - トライアングルスタッフ
監督 - 中村隆太郎
企画・原案 - production 2nd.
オリジナルキャラクターデザイン - 安倍吉俊
シリーズ構成 - 小中千昭
キャラクターデザイン - 岸田隆宏
美術監督 - 佐藤勝
色彩設定 - 西表美智代
撮影監督 - 安津畑隆
編集 - 瀬山武司
音響監督 - 鶴岡陽太
音楽 - 仲井戸‘CHABO’麗市
プロデューサー - ueda yasuyuki、安部正次郎
制作協力 - GENCO
製作 - PIONEER LDC

 

主題歌

オープニングテーマ「DUVET」
作詞 - Jasmine Rodgers / 歌 - bôa
エンディングテーマ「遠い叫び」
作詞・作曲 - 仲井戸麗市 / 歌 - 仲井戸‘CHABO’麗市
 

キャスト

清水香里　浅田葉子　速水奨　中田譲治　山崎たくみ　手塚ちはる　水野愛日　川澄綾子　大林隆之介　他
 

あらすじ

　コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」（ナビ）が普及した現代、中学生の岩倉玲音は、死んだはずの四方田千砂からのメールを受け取る。その日以来、玲音は見えないはずのものを見るようになる。四方田千砂のメールの言葉に興味を持ち、大型の「NAVI」を手に入れるが、それ以来更に奇怪な事件に巻き込まれていく。
(wikipediaより引用)

 

総評

　「物理世界（リアルワールド）と電脳世界（ワイヤード）は繋がっている」
　90年代半ばから増え始め、現在でもかなりの数の作品が存在する“セカイ系”ジャンルの代表的作品。私が世界で世界が私、私がなければ世界はなく、世界がなければ私はない。という事象に対し、物理的にも心理的にも迫り、かなりの心象風景にスポットを当てた演出表現も多用されている。
　作品としての面白さは表面的なものではなく、深層心理に問いかけるような内容が多い。個人的なイメージとしては、抽象画のような良さがある作品。そして、現代のクリエイターにかなりの影響を与えている作品とも言える。lainらしさのある作品はかなりの数に登る。

　難解な作品が苦手な方や、萌えアニメを求めている方には少し受け付けない作品かも。特に現代アニメよりは作画の古さも感じるものですので。
　逆に、表現に癖のある作品が好きな方、難解な作品に抵抗がない方、それでいてアニメ好きな方にはぜひとも見ていただきたい作品。アニメ史に残る作品として、そしてなぜアニメ史に残る作品であるのかを知って頂くためにも見る価値はあるかと。
 

各評価（１０段階）

• 脚本　シリーズ構成　10点
• 演出　10点
• 作画　7点
• 音楽　7点
• OP　10点
• ED　8点
• 演技　7点

 

総合点（100点満点）　97点

（総合点は各評価の総合、全体の完成度、単純な好き嫌い、プロモーション等を加味しております。）