映画 けいおん!
全員同じ大学に合格して後は卒業を間近に控えるだけとなった唯、澪、律、紬は、部室でお茶を飲みながらいつも通りの時間を過ごしていた。
ある日唯たち4人は、教室でクラスメートのバレー部が卒業旅行の計画を立てていることを知り、卒業旅行に行くことを決める。その話を聞いた梓も加えて、行先の候補地を決めることになり、あみだくじで決めようとしていたが唯のインチキによりあみだくじは中止に。その後、水槽の中にそれぞれの行きたい場所を書いたティーカップ入れ、トンちゃんが触れた場所に決めて、その結果、澪の希望しているロンドンに行くことになった。そして、いざロンドンへ出発した軽音部達だったが、一方で唯達3年生は、唯の提案で先輩として梓に残すものとして、梓に贈る曲のことを考えていた。
総評
けいおんなのに映画!映画なのにけいおん!素晴らしい作品過ぎて、自分なんかが語ることすらおこがましい・・・・・・と言ってはこのサイトの存在意義がなくなりますので総評を。
映画けいおんと言うより、けいおんという作品に対する素晴らしい点になりますが、けいおんは全編通して愛に溢れた作品なんだなと、この映画をもってそれが証明された。特に監督の山田尚子監督は本当にこの作品を大事にしていると感じさせられたし、スタッフ、キャスト、関係者の全てに愛されて、そして、それゆえにファンにも愛された作品なんだなと改めて実感した。
映画本編の素晴らしさは、ここで語るまでも無いので、是非観ていただいて感じて頂ければ幸いなのだが、管理人が印象に残ったのは、BD/DVD限定版特典として収録されたオーディオコメンタリーの一幕。
まず、スタッフコメンタリーでは、石原氏(スーパーアドバイザー・監督代表作/涼宮ハルヒシリーズ等)が、「山田(監督)は唯達を友達のように思って作品を作っている。だから、友達には変なことはさせられないし、おかしなシーンは作れない」といったようなことを言っている。正しくそう感じられるし、大切なキャラを飛び越して、大切な友達として描かれた作品であるからこその素晴らしさを視聴者もより一層感じれれるのではないか。
また、キャストコメンタリーではこれまた、軽音部のキャスト5名が大切な友達のようにキャラに対して接しており、こういった作品を大切に想えるキャストで本当に良かったと感じることができた。
そして、特に印象に残ったのが、スタッフコメンタリーの最後の最後、山田監督が最後に一言と急に言われて言った言葉。「大切な作品を最後まで観ていただきありがとうございました。」この一言が非常に感動的であった。とっさの一言で『大切な』と作品の最初につける監督の作品愛。けいおんは非常に多くのファンに、製作者に愛された作品であるけれども、やはり、監督の愛が最も素晴らしいと感じる一幕でもあったし、だからこそ受けても愛することができる作品だと改めて実感した。
各評価(10段階)
総合点(100点満点) 100点
(総合点は各評価の総合、全体の完成度、単純な好き嫌い、プロモーション等を加味しております。)
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